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映された目、意識のなくなった身体にくっついている。何も見えていない。視る力はカメラに奪われてしまった。名前のないカメラの視線が、文法を失った探偵のように床を嘗めてまわる。
視力っていうのは裂け目みたいなものなんですよ。その裂け目を通して向こうが見えるんじゃなくて、視力自身が裂け目なんです。だからまさにそこが見えないんです。〜p284〜
Comments
2008/03/11 3:40 AM
この作品に限らず、多和田葉子さんの作品には、
浮遊感というか境界線のなさみたいなものを感じます。
そこには「わたし」も「あなた」もなくて、
読んでいるわたし自身なんてものももちろんなくて、
すべてが一緒くたでぐにゅぐにゅしている。
でも、それがなんだか妙に心地よくて毎度はまってしまうのでした。
いつも丁寧にわたしの拙きレビューまで紹介してくれて、
どうもありがとう★
それとね、TBが届いていなかったので、お時間があるときにでも、
また送ってくれると嬉しいです。
2008/03/11 6:47 PM
こんばんは〜♪
眠れなかったの? そういうときもあるよね。
わたしも昨夜は、 ”手強い本” に挑戦してました。
おかげで、昼間ウトウトしちゃった(苦笑)
多和田葉子さんのこの本 『飛魂』と同じくらい手強かったです。
『海に落とした名前』と『きつね月』が短篇だったからか、わりと大丈夫だったので
やられた〜〜〜!!!って感じです(苦笑)
多和田さんは、ほんとうに言葉の魔術師だなぁって思います。
ましろちゃんのレビューは、いつも、そうなのそうなの〜って読ませてもらってます。
ましろちゃんのを先に読んでしまうと、書けなくなっちゃいます(笑)
だって、もう満足しきってしまう(笑)
TB、いまからもう一度送ってみるね。
ありがとう♪