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2010.12.28 Tuesday
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わたしの日記は、毎日一行か二行。
家にばかりいて、どこへも行かず、誰とも逢わず、かくことはない。
平成二十年。一月十四日、こうかいてある。
「降らず照らず、もやもやした一日」
と。たったそれだけだ。
朝起きて、食事して、新聞よんで本よんで。昼めし食って、昼寝して・・・・・
これがわたしの毎日だから、かくこともないのである。
ボーとするのも大切で、
わたしにとってのボーとするのは、なによりも楽しい時間である。
ほんとに頭の中はからっぽになり、
夢の国へいった気分につかって、心地よい。
一日一回、ボーとすればよい。
二回とか三回とか、したことはない。
ボーとの時間は、一時間くらいである。
コーネルの箱の理想的な眺め方は
床に置いてそのかたわらに横たわることかもしれない。
コーネルの箱のなかから子供の顔がじっとこっちをみていることは
驚くにはあたらない。
そしてその子供たちが、遊んでいる子供特有の夢見る顔をしていることも。
子供たちは、自分がいまだ世界の主人公である時計のない日々の
幸福な孤独を生きている。
箱は想像力が君臨していた日々の遺宝箱なのだ。
むろん箱たちは、子供のころの夢想に立ち戻るよう私たちを誘っている。
ミニチュアの詩学